2025年10月31日

文部科学省、AI活用型教育プラットフォームの実証実験を全国50校で開始

文部科学省、AI活用型教育プラットフォームの実証実験を全国50校で開始

文部科学省は2025年10月31日、生成AIを活用した個別最適化学習プラットフォームの実証実験を全国50の小中学校で開始すると発表した。このプラットフォームは、生徒一人ひとりの学習履歴や理解度を分析し、最適な学習コンテンツと進度を自動調整する機能を備えている。実証期間は2026年3月までの5ヶ月間で、学習効果の測定や教員の負担軽減効果を検証する。特に注目されるのは、従来の一斉授業では対応が難しかった「つまずきポイント」の早期発見と、個々の生徒に合わせた補習教材の自動生成機能だ。文科省の担当者は「AIによる個別最適化学習は、教育格差の解消にも貢献する可能性がある」とコメントしている。実証実験の結果は2026年4月に公表され、全国展開の可否が判断される予定。EdTech企業や教育関係者からは、日本の教育デジタル化における重要な転換点になるとの期待の声が上がっている。

メディア名 日本経済新聞
著者 教育産業部
記事元: 日本経済新聞